私は人間の生き様を描いています。
初めのテーマはもっと簡単な「命に感謝し食事をしよう」というような内容でした。
しかし、その考えを深めれば深めるほど、身の回りに取り巻く命の残骸と、向き合えば向き合うほど、
私は生きることがままならなくなってしまいました。
「命を常に意識し感謝する」
それをついに成し遂げたのに、次第に私は"食べ物"と"死骸"の区別がつかなくなってしまった。
生きるのに必要不可欠な"食事"という行為に恐怖を覚えるようになってしまったのです。
そんな状態になった私が見ることができるようになったもの、それが私の作品です。
これらは大袈裟でも美化でもない、紛れもなく私達が生きている等身大の日常風景なのです。
私達の周りは常に残酷で温かいことを忘れないために、人間として生きていく以上、
私はこれを描き続けなくてはいけないと思う。​​​​​​​


惨くて、美味しくて、

Brutal, and Delicious,


2020 年 油彩、キャンバス 130.3×162cm
「 第 38 回上野の森美術館大賞展」絵画大賞受賞作品


取り囲まれた生活

Enclosed Life

2021 年 油彩、キャンバス 162×130.3cm
「第 85 回 新制作展」入選作品


私と彼女

Me and Her

2021 年 油彩、キャンバス 130.3×162cm 
「第 38 回上野の森美術館大賞展入賞者展」出展作品


形状を保って、

Keep the shape,


2023年 油彩、キャンバス72.7×91cm
「第19回 世界絵画大賞展」伊研賞受賞作品
個展
2022 年「第 38 回 上野の森美術館大賞展 絵画大賞受賞者『春日 佳歩展』」

《その他作品》

Back to Top